デザインをしていく上で最初に起こるイベント、それは現調です。
現調とは“現地調査”の略で計画物件の現場採寸や設備の確認、近隣調査などをしプランニングの基礎となる情報を集める作業です。
みんな当たり前やろ、と思うことだと思うのですが、僕現調めっちゃ得意です。
というのも、昔最初に勤めていた会社にいたころ、もちろん超弩級のペーペーだった僕は現調をして事務所に戻り白図(プランをしていくための計画物件の何もない状態、
または工事前の状態の図面)を描き始めたところ一箇所寸法を拾い忘れていたことに気づいたのです。
一箇所拾ってないだけなら逆算してかけるだろ、と思う方もいると思いますが
この担当していた案件がそれだけならまだしも、震災の影響で隣の建物に寄りかかるほど傾いた店舗だったのです。
※image。ここまで酷くはないが後々になってよく見れば目に見てわかる程度傾いてました…
そして、傾きのせいで手前と奥で床のレベルが100mmも差があるというトラップにまんまとかかってしまい、いざ着工のタイミングでレベルを測るとこの事実が発覚し
床のレベル調整の工事が必要になり、利益と工程を圧迫させてしまったという苦い経験をしているので
一箇所寸法が取れていないということは非常にそわそわする出来事なのです。
しかもそれが出張で何時間もかけていくような場所であればなおさら再現調などと言う甘ったれたこともできないわけです。
こんな経験をしていると現地の寸法を正確に測ること、しかも経験を重ねるごとにスピードも上がり見積りをする際の誤差も減りました。
こんな僕が先日やらかしたのです。
なにをかというと、
これ
やっちゃいました。
2階を現調していた時のこと、バキっ
もうね、視界が20cmほど下がりましたもんね。
そう、床板を割ってしまったのです。
というかこれ…ボロボロにもほどがあるやろ!
抜けた時の感じ、それはまさに発泡スチロールのよう。
64とか入ってた発泡スチロールの方が断然強いですね。
※image
でもこれ、先に現調していた方から「澤井さんぐらいのガタイやったら床抜けるかもなんで気をつけてください」と言われていたにもかかわらず体重1.5kg増で行ってしまったのでこんなことになってしまったのです。
生憎床は解体して組み直す予定だったので大事にはなりませんでしたがもしあと1kgでも増量していたら
今頃1階のモルタル打ちっ放し土間に叩きつけられていたことでしょうね。